教育制度【獣医師】
3〜4年を目処に、ジェネラリストとして一人立ちできる獣医師を目標に、臨床現場での教育を行う。
臨床教育は、最新の獣医学的知識、獣医学的手技の習得に加え、同時に臨床獣医師として非常に大切な、人間性、話す力、聞く力、文章作成能力についても養成し、ヒューマン・アニマル・ボンド精神を十分理解した、コミュニケーション能力の高い獣医師を目指す。考える力を養成し、教科書を離れた応用力をつけさせる。
教育スケジュール
〜2ケ月 | OJTとして処置室にて入院動物の管理を補助しながら学ぶ 検査、しつけ、受付、グルーミングなどの各セクションを回り、仕事の概要を学ぶ |
2~10ケ月目 | OJTとして診察室に入り、診療補助を行いながら、診療技術、コミュニケーションを学ぶ 同時に、OJTとして処置室にて入院動物の管理を補助しながら学ぶ 採血、留置、点滴、注射などの技術を指導の下で学ぶ 心電図検査、血圧測定法を指導の下で学ぶ フィルムバッジ到着後、X線撮影補助に入り、保定および機器操作を学ぶ 院内症例カンファランスで学術的内容を学びはじめる 画像診断カンファランスで読影を学びはじめる オンライン授業を中心にセミナーを受講する |
11ケ月目~ | グルーミング終了後の身体診察を行う コミュニケーションスキルの評価合格後、先輩獣医師と一緒に診察室に入り、問診、身体診察を行い診断ステップを先輩獣医師と相談し、治療を考える 同じような症例を繰り返し経験することで、同じ症例はないことを理解し、教科書的知識だけでは臨床的対応ができないことを学び、考える力、応用できる力をつける 予防医療についてご家族に説明できる知識をつける 予防などの簡単な症例については先輩獣医師と相談の上、症例を受け持つ 電子カルテの記入を行う 血液、血液化学スクリーニング、特殊検査結果の解読について学ぶ 症例について院内症例カンファランスで発表し、評価、批評などを受ける オンライン授業を中心にセミナーを受講する |
24ケ月目~ | 手術器具、滅菌について学ぶ 麻酔について学ぶ 避妊去勢手術を先輩獣医師について学ぶ 超音波検査法を学ぶ 基本的な眼科検査、皮膚科検査、耳鏡検査、神経学的検査を学ぶ 基本的な生検法、材料の準備を学ぶ 先輩獣医師指導の下で執刀を行う 術後の管理を学び、術後経過についてご家族と話ができるようになる 基本的な顕微鏡検査を学ぶ 一人立ちして症例の主治医となり、その経過についてはカンファランスで批評を受ける オンライン授業を中心にセミナーを受講する 興味ある分野の学会、セミナーに医療部長の許可の上、参加する |